体罰の2教諭を懲戒処分 鼓膜破れた生徒も/横浜
カナロコ by 神奈川新聞 2013年7月30日(火)5時0分配信
横浜市教育委員会は29日、生徒に体罰を加えた市立中学校の男性2教諭を戒告の懲戒処分にしたと発表した。体罰を受けた生徒の中には、鼓膜が破れた男子もいた。
処分を受けたのは鶴ケ峯中学校=旭区=の男性教諭(44)と本郷中学校=栄区=の男性教諭(50)。
市教委によると、本郷中の男性教諭は昨年3月29日から同年12月29日までの間、顧問する部活の練習試合で、ミスをした生徒のことを笑ったなどの理由で、男子生徒計4人に対して頭や頬を平手などでたたく体罰を6回行ったという。
1人の生徒は左耳の鼓膜を破るけがを負った。今年2月、同部での体罰行為を指摘する匿名のメールが市教委にあり、発覚した。
市教委によると、教諭は体罰を加えた理由について、気持ちの入らないプレーや真剣さが足りない点を指導するために行ったなどと説明している。
指導方法について反省しているといい、同じ部の顧問を続けているという。
鶴ケ峯中の男性教諭は昨年8月5日、顧問を務める部活の練習試合中、男子生徒3人の尻を右足で1回ずつ蹴った。自分の指導したことが伝わっていないとの理由から体罰を加えたという。
今年1月に保護者から体罰があったとする内容の連絡が学校にあり、市教委が調査していた。男性教諭は、体罰を加えた生徒と保護者に謝罪。指導方法をあらため、この教諭も同じ部活の顧問を続けているという。
両教諭のケースとも、市教委の体罰審査会が「不適切な指導」にとどまらず体罰に当たると判断。分限懲戒審査員会を経て、教育委員会で処分が決まった。
また、市教委は同日、窃盗容疑で逮捕された市立洋光台第一小=磯子区=の女性事務主査(41)を停職6カ月の懲戒処分とした。女性事務主査は同日付で依願退職した。
市教委によると、女性事務主査は、今年5月19日、同市保土ケ谷区内のコンビニエンスストアで、紙パックのジュース1本(105円)を盗んだとして窃盗の疑いで逮捕された。